〜作者の体験から〜


群馬県の草津は標高1200メートルにあります。スキーと温泉の小さな町です。
                                            ペンション村から見下ろす草津町と白根の山々

            
                  草津はアトピーを治すか?



 これは患者のステロイドの常用期間、IGE抗体数、そして湯治後の生活環境によりか各々が違います。
 草津のお湯はアトピー性皮膚炎に有効ですがまれに合わない方もいます。
高温の酸性泉浴はたいへんな即効性があり、アレルギーが起きてもすぐにおさまり創傷も早く癒えます。湯治生活において患者はとても楽に過ごせます。
 しかし湯治中であっても体はアレルギーの抗体を出します。患者の体調と天候によって皮膚は反応します
湯治は繰り返し時間とお金と体力を使って行ないます。
 時間湯という集中入浴法はそれらにかかる年月や財力をできるだけ短くして節約しようとする試みです。
草津には離脱の感染者から大半の代替療法を行なっている患者達まで、みんな一同に集まっています。ご存知のようにオルタナーティヴ(東洋医学など)による患者の体質改善は時間がかかります。その間患者は炎症が悪化して感染などにかかってもステロイドを使わずに乗り切る必要があります。何であれ離脱を選んだ者にとって草津のお湯は「救世主」なのです。


 炎症という排毒の現象はある一定のリズムをもちます。湿疹は決して一度には出切りません。
それは個人にもよりますが湯治を始めると皮膚が更生し始めます。しかし体が温泉に慣れてくると次第に直りが遅くなります
「慣れ」は約3週間から12週間ほどできます。そこで伝統的な方法では患者は一度帰省を挟んでから体毒を出して再び湯治に来ることが望ましいのです。
 但し時間湯の目的は高温浴でリンパ液を排出して(湯ただれを出して正す)大脳と内臓の働きを一層強化するために通常の滞在よりも長い期間である3月から6月間湯治を集中して行なうことが理想となっています。そしてその最大のメリットは一定の高温で衛生的に効率よく入浴できることです。

 患者は先ず、湯あたりを体験します。その中で湯治生活の快適さは自分で創ります。
炎症がひどい時は無理をして共同浴場に入らないで下さい。良い内湯であれば十分に湯治はできます。
患者は何よりも安心して湯治に専念することが大切です。しかし条件が余り良くなければ時間湯に参加することもできます。
湯客がお湯に水道水を入れると患者の肌にダメージを与えます。痒みの刺激を抑えるためにはより高温の(45度以上)お湯が効果的です。
 草津温泉はいくつかの源泉を有しています。単に名前が違うのではなく、皮膚感度が異なります。源泉表は作者の体験を通じて良いと判断した4つの源泉について詳しく述べます。
皆さんはそれを参考にしてご自身に合ったお湯と入浴法を選んで下さい。それらの源泉の成分に大きな違いはありません。
 また旅館内湯であつかっている源泉、湯畑のお湯は肌に柔らかく滑らかですが、その分治す時間もゆっくりとかかります。毒出しの早いお湯というのは患者の肌にはとてもシビアです。一般に、草津湯治はアトピー患者にとってはとても訓練的です。そして傷口がふさがる間は痛みがともなうのでこれを患者が辛抱できるかどうかが決め手です。

               
                                                                                           

       

                                                          

                         次は草津温泉の源泉表へ飛ぶのじゃ!!



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