アトピー性皮膚炎に使うステロイドとプロトピック





 
 作者はアトピー性皮膚炎にステロイドを使うことを否定します。
特に計画性を欠いた曖昧な用い方を否定します。これは幼児であれば尚の事です。
 離脱に関しては、ご家族を養っている方はより慎重になって欲しいと思います。薬を一度に止めることができる患者は、数年間何もしないで寝たきりになることを覚悟できる人だけです。離脱を行う患者に楽な最短の道はありません。
ことに
長期常用者、または短期でも内服を常用していた人にとってはステロイド感染と言う波のような強い副作用があることは避けられませんこの強いリバンド現象(排毒作用)は1,2年間では治まりません。恐らく草津の時間湯でさえその速度を半分に縮められたとしても、10年を1年にすることはできないでしょう。
 湯治を選んだ場合、患者は帰省後のリバンドのぶり返しに適応していく必要があります。
 先ず、
離脱を本気で望むのなら、自分の周囲に心身ともに支えてくれる人がいるかどうかを確認するといいでしょういずれにしても長い治療の最後は自分が拠り所となります。

 
医師は患者を指導する者であり、患者の病いを直す人ではありません。そして常用期間に比例して(湯治を試みた場合はおおよそ半期で、個人差がある)。皮膚症状は山あり谷ありと炎症(ステロイドの排出作業)を繰り返します。
 離脱の心得としては、テロイドの量を少しずつ減らしながらその比率を徐々に代替療法に移していけると良いと思います
 しかし初めの数年間は何の治療法を用いてもほとんど効果がないことを心して下さい。(だからこそ
高価な物は怪しいのです)。個人により期間は違いますが最終的には、薬を使わなくても肌が快復していくようになります。
 
子どもは治療法を選べません。ご家族はできる限りステロイドに頼らないようにしてその分、自然療法で治してあげましょう。現代であればそれは可能です。(アトピーの情報に惑わされる時は一度、情報をシャット・アウトしても良いでしょう。常時あふれている情報が正しく、全ての患者にとって有益であるとは限らないからです)。
 そして患者の治療の背骨になるのは食事でもあります。食養生は長い時間がかかります。病気の体をその心と共に中から正していくからです。食事は「何を食べるか」、「どのくらい食べるか」、「どんな気持ちで食べるか」との三点を意味します。 アトピー患者に限らず現代人はみんな早食いの大食です。時間に追われているからです。食欲は人間にとって一番強い欲。しかし患者は食事養生を行なう際にも極端な厳格さを避けた方が無難です。治療でストレスを感じるようでは本末転倒ですから。 
 
  日常生活をとどこおりなく送りながらゆっくりとステロイドを手放していける条件はシンプルです。
それは
ステロイドの処方にしかっりとした対応ができる、話し合いができる医師の元においてのみ可能です」。有名な医師がそのような医師であるとは限りません。
 また、
プロトピック(シクロスポリン)に対しても強い警鐘を発している医師がいます。この免疫抑制剤は「ステロイドより始末が悪い」そうです。何故ならば、プロトピックの副作用で癌になったと結果が出ているからです。すでに、プロトピックの副作用としてアメリカの子どもが悪性リンパ腫の治療まで行ったと言う事実があります。(例え少数であれ、薬の強弱、使用の期間に関わらず発症する可能性は否定できない。小児の経皮吸収は増大傾向)。
 さてこのプロトピックが慢性の皮膚病に必要な薬か否かを判断したいですね。もしも患者が比較的、軽度のアトピーであれば薬を頻繁には塗布しません。しかし患者が重度であればステロイドの代替薬(バセリンと混合する包帯療法も同じ)として多量に使用するでしょう。


 どうぞインフォームド・チョイスとインフォームド・コンセントのできるあなたの身近な名医を見つけて下さい。作者は離脱を試みる患者たちが、決して「アトピー難民」にならないことを祈ります。
患者の治療の過程を見通せない医師は問題外です。また、ドクター・ショッピングをする際には患者の話を聴かない医師は止めることです。医師選びは各々の直感を信じましょう。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                  


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